EXCAVATION RESULTS発掘成果

【485集】塚原南遺跡つかはらみなみいせき

塚原南遺跡つかはらみなみいせき

市町村東松山市

主な時代縄文・古墳・飛鳥・平安・中世

発行年度2025

塚原南遺跡は、埼玉県東松山市に所在する。都幾川によって形成された河岸段丘上に立地しており、標高28.00m前後である。一部の遺構は都幾川によって削平されている。本遺跡は縄文時代、古墳時代・飛鳥時代、平安時代、中世にかけて営まれた集落跡である。第22号住居跡は縄文時代前葉の二ツ木式~関山Ⅰ式古段階に位置づけられ、市内では初の事例となる。
古墳時代・飛鳥時代になると、多くの住居跡が構築される。第7・8・17号住居跡は一辺6~8mの大型のもので、坏、高坏、埦、鉢などの供膳具と甕、台付甕、甑などの煮沸具が多く出土している。またこれらの住居跡からは、石製模造品や臼玉、ガラス小玉が出土しており、この集落跡における盟主的な住居跡だった可能性がある。また第20号住居からは、皮袋形土器という珍しい土器が出土している。そして飛鳥時代には、カマドを構築する際に年度に加え、凝灰岩が使用されるようになる。本遺跡から段丘を上がったところに、若宮八幡古墳を主墳とする下唐子古墳群がある。本遺跡は下唐子古墳群を形成した人々が営んだ集落跡と考えられる。
中世になると調査区内を横切るように第1号溝跡が形成される。かわらけや常滑産の甕片が出土している。

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