EXCAVATION RESULTS発掘成果

【484集】道原遺跡どうはらいせき

道原遺跡どうはらいせき

市町村羽生市

主な時代平安・江戸

発行年度2025

道原遺跡は加須低地の北西部に位置し、利根川の右岸の自然堤防由来と考えられる微高地上に立地する集落遺跡である。今回の調査では主に、平安時代と江戸時代の遺構と遺物が検出された。
平安時代は住居跡2軒と溝跡4条のほか、遺物集中部が検出された。遺物は破片が主体であるが、時期は9世紀後半から10世紀前半までが中心である。遺物集中部からは灰釉陶器・須恵器大甕、長頸瓶を含む須恵器の破片が多く出土した。一方で、土師器では黒色土器の比率が高く、武蔵国最北にあたる立地と須恵器の生産が下火となっていく時代的特徴をよく表しているといえる。
近世以降では、生活材の廃棄、洪水等河川由来の堆積砂の片付け遺構と考えられる土壙群のほか、屋外の簡易的な炉跡と考えられるカマド状遺構が重複して複数基検出された。出土遺物は、18世紀後半から20世紀前半期までにいたる製品が含まれ、江戸時代の後半から近代にいたるまで、連続した土地利用の様相が確認された。

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