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小林八束1遺跡(第7次) (久喜市)

読み方
おばやしはっそくいちいせき
場所
久喜市菖蒲町小林字八束4805番地他
調査期間
平成30年4月1日~平成31年1月31日
主な時代
縄文時代、古墳時代

【平成30年12月更新しました】

小林八束1遺跡は久喜市役所菖蒲総合支所の南に位置し、小林調節池の工事に伴う発掘調査を実施しています。現在、周囲には水田が広がっていますが、水田の下には、埋没したローム台地があり、遺跡は、その上に形成されました。これまでに6回の調査が行われ、縄文時代や古墳時代の集落が見つかっています。
今年度は、昨年度の調査で見つかった古墳時代前期(約1,700年前)の集落と、縄文時代後~晩期(今から約3,500~3000年前)の低地の調査を中心に進めています。


調査区東側の台地上には、古墳時代前期の集落が広がっています。四角く見えるのは竪穴住居跡のあとです。

縄文時代の低地に堆積した遺物包含層を調査しています。厚さは平均30~40㎝の地層の中に土器や、木片・木屑等が含まれていました。


遺物包含層からは、縄文時代後期を中心とする土器片のほか、クリ・クルミ・トチなども見つかっています。写真は細かく割れた破片が集まった土層を、慎重に調査している様子です。

※6月10日に遺跡見学会を実施しました。

【以下、平成30年7月更新】 ————————————————————————————————————


谷(写真中央の白い土が露出している部分)とこの東西両側の斜面に堆積した縄文時代後期の遺物包含層の調査をしています。


谷の西側の斜面には、縄文時代後期前葉(堀之内式)から後期末葉(安行式)までの土器がたくさん見つかりました。


谷には、大量の縄文土器の破片のほか、通常では腐って残らない大型の木材や木の実なども残されています。木材には加工したものや地面に打ち込まれた杭も見つかっています。

【以下、平成30年10月更新】 ————————————————————————————————————


東西に広がる谷の斜面には縄文時代後期にあたる遺物包含層(いぶつほうがんそう)が発見され、その調査が終了しました。


発掘では住居跡の埋まり方などを確認するため、十字に土を残しながら調査を進めています。


谷の堆積土を掘り進めると、谷の流れの中心が見えてきました。谷底近くには、縄文時代の遺物や自然木が発見されました。


地山(じやま)(白色の粘土層)を掘り込んで造られた、杭と横板を組み合わせた遺構です。

※11月17日(土)に遺跡見学会を実施しました。

【以下、平成30年12月更新】 ————————————————————————————————————


台地部で古代の炭焼窯(すみやきがま)が見つかりました。炭を焼く炭化室(たんかしつ)、煙を出すための煙道部(えんどうぶ)、作業場である前庭部(ぜんていぶ)という構造は、大宮台地東部(伊奈町や上尾市)に分布するタイプとよく似ています。


谷の中から、縄文時代後期の木組遺構や多数の木材が検出されました。大型の木材には杭で固定されたものもあり、木道(もくどう)のような足場として利用していたのかもしれません。


第2号木組遺構は、長方形の掘り込みの内部に、木組と板敷のほか、杭や導水のための溝を設けた遺構です。これから木組内部の調査を進めていきます。


第3号木組遺構は谷の流れの中心に位置し、平面形は下流側が広がる台形状です。規模は、上流側で幅1.9m、下流側で幅3.4m、奥行きは1.9mです。横材には長さ3m、直径30㎝以上のものもあります。30本以上も打ち込まれた杭には、丸太材のほか分割材も見られます。