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高木稲荷前遺跡 (さいたま市)

読み方
たかぎいなりまえいせき
場所
さいたま市西区高木417-1他
調査期間
平成26年4月1日~平成26年6月30日
主な時代
縄文時代中~後期、古墳時代後期、中近世

【平成26年10月更新しました】 (発掘調査は6月で完了しました)

 高木稲荷前遺跡は、JR西大宮駅の北西約1㎞に位置しています。低地に面した大宮台地縁辺上の遺跡で、谷を挟んだ北側にある高木道下遺跡では、縄文時代前期から後期までのムラが営まれていました。
 今回の調査では、縄文時代中~後期の竪穴住居跡2軒、古墳時代の竪穴住居跡2軒が発見されました。この他、縄文時代の埋甕も2基発見されました。古墳時代の第1号住居跡では煮炊きに使われていたカマドが見つかっています。

 埋甕(うめがめ)
地面を掘って底部まである深鉢(ふかばち)型土器を埋めていたものです。

 埋甕の実測作業
見つかった遺構は、写真のように計測して図面にします。

 第1号住居跡
住居跡からは土師器(はじき)の甕や須恵器(すえき)の坏の破片が見つかりました。

 第1号住居跡カマド
土師器(はじき)の甕が重なりあった状態で見つかりました。これらの甕はカマドを造るときの骨組みに使われたもので、割れた甕が再利用されていました。

 

【以下、平成26年10月更新】————————————————————————————————————

Takagiinari 10_1

 発掘調査は、6月に終了しました。発掘調査の最後に上空から写真を撮影しました。発掘調査範囲だけではなく遺跡の周辺も一緒に撮影し、遺跡が立地している地形も記録に残しています。