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本田遺跡第1次 (加須市)

読み方
ほんだいせき
場所
加須市大字外野字本田203-5
調査期間
令和2年1月1日~令和2年3月31日
主な時代
近世

【令和2年3月更新】 ————————————————————————————————————


水塚を高所作業車で北東から撮影した様子です。向かって左側(南側)に蔵跡が、右側(北側)に建物跡がみつかりました。北側の方が南側よりも、約1m高く盛土しています。


建物跡の柱には、大きな礎石が据えられていました。礎石の下は、大小の石材や瓦片を用いて、基礎をしっかり造っていることがわかりました。


蔵跡は、外側に複数の石材を並べています。


蔵跡の石材の下は、土と石屑と瓦片が互い違いに敷かれ、頑強な基礎を造っていました。とても硬いです。

【令和2年1月作成しました】 ————————————————————————————————————

本田遺跡は、加須市外野に所在する遺跡です。東武伊勢崎線加須駅から北に約8㎞地点にあります。遺跡は、北側に利根川が流れる自然堤防上に立地しています。国土交通省の首都圏氾濫区域堤防強化対策に伴って、令和2年1月から発掘調査に着手しました。
この遺跡には、水塚の基礎が残っています。水塚は土を盛った上に建物を立てて、水害の際に避難する施設です。今回調査する水塚には、建物の基礎も残っています。調査はこの基礎が対象で、今後、盛土の記録や精査を進めていく予定です。


利根川堤防からみた水塚(中央の高台部分)

水塚の現状